知っておきたいパネライの歴史

イタリアを代表する高級腕時計メーカーとして知られるパネライは、ジョバンニ・パネライという人物によって1860年にフィレンツェで創業されました。当時のパネライは、今と同じように時計の製造や販売も手がけていましたが、それだけではなく、フィレンツェで初めてとなる時計製造の学校でもあったのです。その後、同社は、長年にわたってイタリア海軍が使用する精密機器の供給元として発展を遂げてきました。その中で特に知っておきたいのが、ラジオミールと呼ばれる発光塗料を使った腕時計です。

このラジオミールについて同社は1916年に特許を取得しており、それを使用することによって暗闇の中でも時計の文字盤を見ることができるようになったのです。当初は軍製品が中心でしたが、やがて民間向けの腕時計も手掛けるようになり、その独自のデザインと高い品質が相まって多くの愛好家から絶賛されるようになりました。その後、世界進出を果たしたパネライは、オリジナルの流通ネットワークを使って世界中で腕時計を販売するようになりました。それに加えて、フィレンツェの本店以外に世界各地で直営ブティックを展開するようになっており、日本でも東京や大阪、名古屋といった大都市圏を中心に8つの店舗が設けられています。

イタリアの洗練されたデザインとスイスの工場で作られる精巧なムーブメントが組み合わさったパネライの腕時計の人気は、今後ますます高まっていくでしょう。